2013年6月27日木曜日

経験と記憶の謎の英文日本語訳と感想

ダニエル・カーネマン: 経験と記憶の謎
http://www.ted.com/talks/daniel_kahneman_the_riddle_of_experience_vs_memory.html

TEDの英文日本語訳資料
https://sites.google.com/site/tedjapaneseenglishnote/list/daniel_kahneman_the_riddle_of_experience_vs_memory

経験と記憶の謎

【キーワード抜粋】
・幸福という言葉は もはや役立つ言葉ではない

・幸福な状態とは何か もっと複雑な見方を しなくてはいけない

・罠は 体験と記憶を混同してしまうこと  生活の中で見いだす幸福と 自分の人生の幸福度合い この違い

・幸福の状態を左右する状況を ゆがめて考えてしまうのは 残念なこと

・経験の自己と記憶の自己を混同してしまうのは 幸福の観念に見られる 混乱

・時間は記憶の自己と 経験の自己を区別する― 重要なポイント

・経験の自己の幸福と記憶の自己の満足感

・幸福に対する満足度を支配する要素 お金は大切、目標も大切

・幸福とは主に 好きな人と共に 満足すること

・お金がないのと 惨めな思いをするということ

・公共政策を考える際 幸福を視野に入れる必要性が 考慮されている

【感想】
非常に確信をつかみにくいテーマですね
幸せには満足度、時間、気候やお金といったもを含めた記憶の自己というものが関係しているということでしょう
この中でも例としてありましたが、時間の長さではなく終わり方が大事であるということが共感できました。
これは実際に体験する満足度よりも、そのときに感じて残った記憶で幸せかどうかを判断するということ
結局脳が感じる仕組みによるものなのでしょう。

幸せとは違いますが、
スポーツで全盛期に華々しく活躍した選手が、年齢を取るにつれて成績が落ちていき
衰えにはさすがに勝てなくて、ひどい成績を残して引退する。
そういった選手を話にだすときに決まって、最後はひどかったと記憶として話すことが多いですね
有終の美を飾るというのは何事においても重要視しないといけないことなのかもしれませんね

記憶の残り方を利用することで多くの人を幸せに感じさせることもできそう
映画のストーリーの作り方にしても最後にクライマックスを持ってきたほうが記憶として残りやすい
(当然それが最悪につまらないクライマックスであれば逆効果ですが)
辛いことを時間的に最初にもってきて最後に楽しいことを持ってくるといった時間の使い方とか
記憶に残りやすいことを多く体験するというのも多くの幸せを感じるために良いアイデアかもしれません

2013年6月25日火曜日

やる気に関する驚きの科学の英文日本語訳と感想

ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」
http://www.ted.com/talks/dan_pink_on_motivation.html

TEDの英文日本語訳資料
https://sites.google.com/site/tedjapaneseenglishnote/list/dan_pink_on_motivation

やる気に関する驚きの科学

【キーワード抜粋】
・成功報酬的な動機付け―If Then式に 「これをしたら これが貰える」というやり方は 状況によっては機能するが
 多くの作業ではうまくいかず 時には害にすらなる

・21世紀的な作業には 機械的なご褒美と罰というアプローチは 機能せず うまくいかないか 害になる

・答えが目の前に転がってはいないから周りを見回す必要がある

・報酬は視野を狭め 私たちの可能性を限定してしまう

・ホワイトカラーの仕事には 右脳を使ったクリエイティブな発想が必要となる種類の仕事が増えている

・If Then式の報酬は― 企業の多くはそうしていますが― 機能しない

・タスクが機械的にできるものである限りは 報酬は期待通りに機能し 報酬が大きいほど パフォーマンスが良る

・しかし認知能力が多少とも 要求されるタスクになるとより大きな報酬は より低い成績をもたらす

・金銭的なインセンティブは… 全体的なパフォーマンスに対しマイナスの影響を持ちうる

・あまりに多くの組織が その決断や 人や才能に関するポリシーを 時代遅れで検証されていない前提に基づいて行っている

・新しい運営システムは 3つの要素を軸にして回る
 ①自主性: 成長 目的 自主性は 自分の人生の方向は自分で決めたいという欲求
 ②成長; 何か大切なことについて上達したいということ
 ③目的: 私たち自身よりも大きな何かのために やりたいという切望

・マネジメントは永久に機能し続けない

・服従を望むなら 伝統的なマネジメントの考え方は ふさわしい、参加を望むなら 自主性のほうがうまく機能する

・「20パーセントの時間」エンジニアは仕事時間の20パーセントを 何でも好きなことに使うことができ
 Googleでは よく知られている通り新製品の半分近くが この20パーセントの時間から生まれている


・ROWE (Results Only Work Environment) アメリカのコンサルタントたちにより考案され実施している会社がある
 人々にはスケジュールがなく、ただ仕事を成し遂げればいい
 結果として、生産性が上がり、雇用期間が長くなり、社員満足度が上がり、離職率が下がる

・1.20世紀的な報酬 ビジネスで当然のものだとみんなが思っている動機付けは 機能はするが驚くほど狭い範囲の状況にしか合いません
 2.If Then式の報酬は 時にクリエイティビティを損なう
  高いパフォーマンスの秘訣は 報酬と罰ではなく 見えない内的な意欲にある

【感想】
これは動機付けのお勉強ですね。
外的動機付け、内的動機付け、時代の流れによりチーム管理では外的→内的へのモチベーションを高めるシステムが
今後増えてくるのでしょう。管理職の人は動機付けを知ることでチームの実績があがりそれは自己の評価アップへとつながる。

努力すれば良くなるという単純な考えは外的動機付けのモチベーションを挙げるための口実であると思います。
まさにアメとムチという伝統的な考えに従うようなやり方ですが
結果がでないのは努力が足りないからだと、孤独に耐えてもっと時間をかけて耐え忍び、我慢して、死の物狂いで必死になって・・・。
漫画にもゲームにもよくありますが、相手が強くて1回負けて、修行して相手より強くなってを繰り返すようなストーリー。
今の問題はそんなストレートなものは少ないのでしょう。

今の教育ではアメとムチのような努力して目の前のことに集中して勉強しての成績を評価する形式で
管理する側も、される側も昔のような外的動機付けのやり方に慣れており
内的動機付けの知識やその活用方法、効果が身近に感じれないのだと思います。
クリエイティブな問題が増えてきた現代においてはそういったやり方では
お互いが首を絞めて業績をあげることが出来ないという結果になってしまう。
若者の離職率が高いのはそういった点もあるかもしれません。
結果がでないのは、努力が足りない、忍耐力が足らない、毎月残業何百時間としろ、休み返上で出勤
こんだけ頑張っているのに結果がでない、ムチばかりでアメがもらえないのかもしれません。
それで、目的の改めて深く考えだすようになり、意味があるのか? 成長していないと感じ
転職を考えたり、辞めてしまう人が多いのではないでしょうか

2013年6月20日木曜日

ボディランゲージが人を作るの英文日本語訳と感想

エイミー・カディ 「ボディランゲージが人を作る」
http://www.ted.com/talks/amy_cuddy_your_body_language_shapes_who_you_are.html

TEDの英文日本語訳資料
https://sites.google.com/site/tedjapaneseenglishnote/amy_cuddy_your_body_language_shapes_who_you_are

ボディランゲージが人を作る

【キーワード抜粋】
・姿勢を2分間 変えるだけ人生を大きく変えられる 可能性がある
・人はボディランゲージから 大まかな判断や推測をします
・人生において大きな意味を持つ場面で大きく影響する
・自分の非言語行動に影響されるのは 他人だけでなく 自分もだということ
・他の人が自分をどう思い どう感じるかは 非言語行動による部分が大きい
・力溢れる人は 当然のこととして より断定的で 自信を持ち 楽天的 抽象的に 考える傾向、よりリスクを取る
・力強く有能な リーダーもまた テストステロンが多くコルチゾールが少ない
・テストステロンは支配性を司るもの
・役割の変化も 心を形作りうる
・力強いポーズをした人は賭けに出やすい、力の弱いポーズの人は消極的になりやすい
・態度が 効果を生み出し 効果を伝えるもの
・体が心に 影響を及ぼし 心が行動に 影響を及ぼす
・「できるまで フリをしなさい」
・フリをしてやり過ごすのではなく フリを本物にする。それが本当に自分のものに なるまでやる
・小さな変化が大きな違いに 繋がる
・これが一番役立つのは リソースも 技術も ステータスも 力もない人たち

【感想】
意識することで脳が変化するという考えは重要だと感じます。
どちらかというと脳が対応するという言い方が合っていると思う。
自分はリーダーであると意識をすることが行動に表れるようになり
それを継続することで自然とリーダーの風格というものがでるようになる。
形から入るというのは見た目を良くするだけではなく中身を変えるのように脳に指令を与えることができる。

子供の頃、これに近い体験があります。
小学校で体育の時間でのサッカーをみんなでやることになりました。
小学生のサッカーでは習っている人とそうでない人の差は大きくでます。
習っている人はそのサッカーの時間ではリーダーのようなもので
他の子供達よりも圧倒的に人気者の立場に立ちます。
自分は外でよく遊び運動はしていましたが
サッカーとは無縁だったので周りで突っ立ってみているだけでした。
そしていつものように突っ立っていると
周りの同級生から、あなたはあの子達みたいにサッカーをしないの?といわれました
その時はなぜかその意見に押され、必死になってボールを追い、サッカー経験者のようにプレイしました。
(しかし、当然なれないので見た目はかなり無様だったと思いますが)
それを見た人たちは、よくやった!と言ってくれたことを覚えています。
それから、自分はサッカーというものに抵抗がなくなり
反対に自ら進んで休み時間にやるようになり、自分でいうのもなんですが
未経験者の中では上手な部類に入るようになりました

こういったボディーランゲージの効果は子供の頃に大きく効果がでると思います。
それは脳へ変化への対応が強く、影響されやすいとういことだと思います。
子供は飲み込みが早いというのはそういった部分が多少なりともあるのでしょう。
ボディーランゲージにより自分がその立場にいるフリをするということは
つまるところのその環境に対応するための準備みたいなものですね

2013年6月11日火曜日

優れたリーダーはどうやって行動を促すかの英文日本語訳と感想

サイモン シネック: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか
http://www.ted.com/talks/angela_lee_duckworth_the_key_to_success_grit.html

TEDの英文日本語訳資料
https://sites.google.com/site/tedjapaneseenglishnote/list/how_great_leaders_inspire_action

優れたリーダーはどうやって行動を促すか

【キーワード抜粋】
・飛び抜けたリーダーや 飛び抜けた組織は、考え行動し伝える時に中から外へと向かいます
・人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされる
・自分の信じることを信じる人と ビジネスするのを 目標とすべき
・単に仕事を求めている人を 雇うのではなく  自分の信念を信じてくれる人を雇うことを目指すべき
・あなたの信念を信じてくれる人を雇えば その人は血と汗と涙を流して働く
・人は自らの信じることを 示すために行動します
・リーダーと 導く人は違う
・リーダーは 権威や権力の座にある人、も導く人は 皆を動かす
・導く人に従うのは 彼らのためでなく 自分自身のため
・「なぜ」から始める人が 周りの人を動かし さらに周りを動かす人を見出せる 力を持つ

【感想】
リーダーが組織のメンバーに行動させるには?
権力を使い強制的に行動させるか、自ら行動を起こすように奮起させるか?
その力の元は前者はお金で、後者はその人のやる気
お金の強制力は、単純な作業には有効的、しかし視野が狭くなる
その人のやる気が原動力の場合、創造的な作業に有効的に働く
内容が創造的で扱いづらいもほど、その人のやる気をあげてやらないと行動を起こしてくれない

信念が同じであれば自らリーダーに協力する。それは自分の為でもあるから
しかし、現代社会において組織は必ずしも同じ信念を持つリーダーやメンバーに巡り合わない
ここが組織が機能しない一つの問題点だと思う
組織は実際に中に入ってみないとリーダーの信念を理解することはできない
もし入ったとしてもお互いの信念を理解を不要とするシステムかもしれない
ネットが普及し自ら発信できる機会が増えたとはいえ
まだまだリーダーとそのメンバーが同じ信念の元に
有効的な組織を作ることは奇跡的な巡り合わせだと思う
しかし、今後、組織の中の信念の重要性を重視する傾向になり
多くの組織が成功することを望む

2013年6月6日木曜日

成功のカギは、やり抜く力の英文日本語訳と感想

アンジェラ・リー・ダックワース 「成功のカギは、やり抜く力」

http://www.ted.com/talks/angela_lee_duckworth_the_key_to_success_grit.html

TEDの英文日本語訳資料https://sites.google.com/site/tedjapaneseenglishnote/list/the_key_to_success_grit

【キーワード抜粋】
・IQだけが 優等生と 劣等生の違いではない
・学習能力には動機付け 心理学の視点からの理解が必要
・成功する人の特徴はやり抜く力がある人
・やり抜く力とは 超長期目標に向けた 情熱や忍耐力で スタミナがあること
・才能とやり抜く力は違う
・やり抜く力を育てるのに 一番よいのは「成長思考」
・成功思考とは、学習する能力は固定しておらず 努力によって変えられる と信じること
・失敗し続けてもいつか必ず成功するという信念を持つ

【感想】
やり抜く力が成功のために重要であるというのは理解できる。
継続することで知識やスキルが身についていくので
最初は遠く感じたゴールも成長するにつれて現実味を帯びてきて
モチベーションの向上、さらなるスキルアップへの意欲などが生まれてくるので
成功への良いサイクルができるのでしょう。

しかし、少し疑問に感じるのは、やり抜く力が情熱や忍耐力であるのなら
ゴールへ到達するための必要な要素の一つでしかないとも思う。
言い換えれば、才能、やり抜く力をお互い作用するもので
才能とやり抜く力の両方あるほうがゴールをたどり着きやすく

才能があると、やり抜くためのスタミナの消費が少なく
元の力が最初から備わっていれば、有利な状況で物事を進めることができ
多少の障害も比較的、楽に乗り越えられる。
せこいまとめ方をすると、成功とは総合的な才能の結果ということかな

2013年6月4日火曜日

このサイトについて

このサイトはTED http://www.ted.com/
を使って英語を勉強、習得していくブログです。
また、TEDでは各分野の第一人者がプレゼンしており、それを見て多くの考えを知り
その感想も書いていきたいと思います。